学費以外にかかる費用と支援金制度について

東京都在住の佐久間です。

通信制高校では、入学金や授業料などの学費以外にもいくつかの費用が発生します。

支援金制度についての説明の前に、まずは、学費以外にかかる費用を見ていきましょう。

学費以外にかかる費用
出典元:photo AC

 

学費以外にかかる費用について

通信制高校では学費以外に、以下のような費用がかかります。

  • 施設費・通信費
  • 教科書・教材費
  • イベント参加費
  • レポート郵送費(切手代)
  • 日本スポーツ振興センター災害共済掛金

学校によって、費用項目や金額が違ってきますので、確認するようにしましょう。

 

また、通学頻度(スクーリング)やサポート校を利用することで学費を含む費用が変わってきます。

通学(スクーリング)頻度

通信制高校は基本的に自宅学習がメインの学校が多いですが、学校によっては通学(スクーリング)頻度を選ぶことができます。

参考までに、N高等学校という通信制高校では、ネットコースは約7万円(年収590万円程度未満)となりますが、通学コースを選択すると、週1日コースで約45万円(年収590万円程度未満)。

週3日コースで約70万円(年収590万円程度未満)、週5日コースだと約90万円にもなり、通学(スクーリング)頻度によって大幅に学費は変わってきます。

参考:N高等学校公式ページ

サポート校

通信制高校には、いわば塾のような役割を果たす、サポート校を併設している学校も多くあります。

サポート校は単位を取得することはできませんが、専門知識や技術を学べるコースが用意されていたり、学習スケジュールの管理をしてくれたり、きめ細やかな指導をしてくれます。

ただしサポート校を利用するには、通信制高校の学費とは別で費用がかかります。サポート校の学費も学校や通学(スクーリング)頻度によって大きく変わってきます。

平均的な学費を見ると、ネットコースで年間約30万円(入学金込み)。通学コースだと年間約80万円(入学金込み)と、かなり高額になります。

※サポート校を併設している学校では、通信制高校の学費が含まれている場合もあるため、確認が必要になります。

 

就学支援金制度について

高等学校就学支援金制度とは、平成26年4月から開始された、国立・公立・私立、全ての高等学校が、国から支援金を受けられる制度のことです。

通信制高校はもちろんのこと、キャンパスなし、eランニングのみのコースでも、受給対象となります。

参考:高等学校就学支援金制度について:文部科学省

就学支援金制度の条件・期限・金額

高等学校就学支援金制度が受けられる条件は、世帯年収が年収910万円未満の世帯となっており、支給される期限は、全日制高校は3年、通信制高校は4年になります。※それ以上は支給されません。

支給金額については授業料が定額制の場合、私立の通信制高校が月額9,900円で、公立は月額520円になります。

単位制になると私立の場合、1単位4,812円、公立だと1単位336円支給されます。上限については私立と公立のどちらも同じで、通算74単位、年間30単位までとなっています。

参考:支給金額:文部科学省

 

まとめ

通信高校は学費以外にも費用が発生し、通学(スクーリング)の頻度や、サポート校を利用することでも大きく学費が変動します。

しかしながら、世帯収入によっては、就学支援金制度という無利子の給付金によって学費を安くすることも可能です。

学費は学校選びの際に重要なポイントになりますが、単純に安いだけで選ぶのではなく、学費を抑えることができる点も踏まえまして、自分にあった学校選びをしてくださいね。